Ecology
自動車排ガス浄化用セラミックス
触媒担体「ハニセラム」
世界の自動車メーカーから
認められたNGKグループの
ファインセラミック技術。
「ハニセラム」は、自動車排ガス中の有害物質を無害化する触媒を保持するためのセラミック担体です。少ない体積で広い面積を確保できるハニカム(ハチの巣)構造により、手のひらサイズのハニセラムにコーティングされた触媒の表面積は、サッカー場2面分に相当します。
排ガスの浄化効率を最大限に高めるために薄壁化と軽量化を追求し、わずか0.05mmの超薄壁を実現。エンジンパワーのロスも最小限に抑えます。素材にはコージェライトセラミックスを採用し、排ガスによる高温や急激な温度変化に耐え、優れた特性を発揮します。
担持する触媒によって排ガスに含まれる粒子状物質(PM)や窒素酸化物(NOx)を除去します。
自動車排ガス浄化用セラミックス
PM除去フィルター
排ガス規制の強化に対応する消化技術を開発し、環境保全に貢献しています。
世界各国でディーゼル車の排ガス対策が急速に進む中、NGKグループでは厳しい基準をクリアする最先端の製品づくりを進めています。多孔質セラミックフィルター技術を発展させた「ディーゼル・パティキュレート・フィルター(DPF)」は、微細孔により粒子状物質(PM)を確実に捕集します。NGKグループは、コージェライト製と炭化ケイ素製、2種類のDPFを量産する唯一のメーカーとして、ディーゼル車のさらなるクリーン化をセラミック技術で支えています。直噴ガソリンエンジンから排出されるPMを除去する「ガソリン・パティキュレート・フィルター」も提供しており、世界で加速する環境ニーズに応えます。
NOxセンサー
自動車の排ガスに含まれる
NOx濃度をリアルタイムに測定する、
世界初のセンサー。
「車載用高精度NOxセンサー」は、自動車の排ガスに含まれるNOx(窒素酸化物)濃度をppm(100万分の1)レベルで測定できる、世界初の車載用センサーです。リアルタイムにNOx濃度を計測し、情報をエンジン制御にフィードバックすることで、排ガス浄化装置を精密に制御し、NOxの排出量を削減します。高温下で電圧をかけると酸素イオンを通すジルコニアを使用したセラミック素子により、高温排ガス中の直接挿入が可能で、応答性に優れるとともに長期にわたる安定した性能を発揮します。海上での排ガス規制強化に伴って、船舶の排ガス浄化システムでNOx 濃度を監視・削減する用途でも採用が進んでいます。